2019年4月27日(3日目)「2019年中韓日の専門家による琅琊徐福出航地の国際交流活動」

4月27日(土)
8:30 ホテルを出発し、琅琊台を視察。ここには何度か来ているが、西海岸新区の一大観光地として随分様子が違っていて驚いた。ひとつひとつ、徐福殿だとか徐福東渡の塑像など懐かしくもあるのだけれど、その移動にカートが使われたり、歩きやすいコースが整えられている。むかし歩いた果てしなく続く急な階段は危険だからと立ち入り禁止になっていた。
ひととおり見て回ったが、なかでも印象的だったのは大きな始皇帝像の背面に位置する琅琊文化陳列館にあった「琅琊歴史大事記」と書かれた紀元前11世紀〜2011年までの年表。日本から徐福のことで訪ねてきた訪中団の記録も刻まれていて、2003年4月にはサーズで徐福のイベントが中止されたことも記されていた。各地がこうした記録をきちんと残しておくことがきっとこれからの徐福研究に生きてくると思う。秦代のこの琅琊台を作っている土の層、出航地といわれるところなどを見て出発。ところがガタガタ道を進んでいく。どこにいくかと思ったら琅琊台を見渡せる手前の高台についた。東祭台というところで2010年に発見され、現在も調査が続いているという。どうやら琅琊台よりも古いようで、地下に水を通す管などが見つかっているということで研究者が解説に来てくださった。中国では徐福は古代史である可能性を改めて認識した。
12:00 龍湾温泉大酒店にて豪華な昼食。そのあと3つのコースに分かれることになった。①龍湾深海温泉体験、②お茶、③ショッピング。迷わず温泉を選ぶ。温泉は水着を着て男女一緒に入る温泉プール、室内と屋外があって、洞窟のようなところや露天風呂になっているものや、周囲には別荘もあってなかなか楽しい。ちょっと口に入った温泉は塩辛く、身体にわずかにピリピリと来る感じがあって少し立つと汗が出てきてとても気持ちよかった。このために買ってもらった水着、ちょっと恥ずかしくなるような水着だったけれど、一緒に入った人たちと必ず次もこの水着持ってきて入ろうねと約束した。
16:00 海藻エキスの地元企業 ・明月の研究所を訪ねた。展示室のなかで徐福はこの地から出発し、海のものを探していたというくだりがあった。確かに日本でも徐福が探し求めたのは九穴の鮑と記されているものがある。海藻エキスのいろんな応用を見て、それらを使っての晩餐会があった。こうした地元企業がこの地の徐福会を支えている。
ホテルに帰り、おみやげにいただいた海藻エキスたっぷりのパックをしてみた。なんだか良さそう。就寝。

琅琊文化陳列館にあった2011年までの「琅琊歴史大事記」。これは貴重な記録。

東祭台。いままさに調査中。

海藻エキスの地元企業 ・明月にて。左に徐福のことが書いてある。